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３つのカテゴリに記載された疾患は遺伝すると考えられているか、この犬種に発症しやすい傾向を持っていることで知られています。
これは疾患が他犬種（すなわち一般的な犬の総数）と比べて、この犬種ではより頻繁に発生することを意味します。
常識はこれらが遺伝疾患であると示唆します。しかし、遺伝形式や頻度を調査する研究は、多くの犬種や疾患に対して実施されていなかったり、結論が出ていません。
この分野の研究者と開業獣医師により、この犬種にとって病態が重要であるという全体的な合意の得られた疾患について記載しました。
ポピュラーな犬種ではより多くの疾患が記載されています。発症数が多ければ、犬種の好発疾患として認識される機会がより多いからです。
同様にこれらの犬種は、より乱繁殖されており、そのことが遺伝疾患発生の高リスクとなっています。
それほどポピュラーでない犬種や新しい犬種において、全く疾患がないか疾患のリストが非常に短いかもしれません。これは遺伝疾患と認識されるに足る十分な数が発症するまでに時間がかかるためです。
最後のカテゴリーでは散発的に報告された疾患を記載しています。
①Most
Important
これらの疾患はこの犬種では比較的一般的です。そして可能な限り根絶する努力がなされています。
ブリーダーに彼らの犬について、疾患の有無を尋ねてください。
これらの疾患はあなたの愛犬の健康に重大な影響を及ぼし、内科的治療もしくは手術を必要とするかもしれません。
・ 無菌性髄膜炎（Aseptic meningitis）
・
肘関節形成不全（Elbow
dysplasia）
・
股関節形成不全（Hip dysplasia）
・ 組織球増殖症（Histiocytosis）
②増加傾向にある疾患
これらは上のカテゴリーのものと比べるとそれほど一般的には発生しないか、それほど破壊的ではありません。
・ 小脳アビオトロフィー(Cerebellar abiotrophy)
・
色素淡色(希釈)性脱毛症(Colour
dilution alopecia)
・ 癲癇(Epilepsy)
・
家族性腎臓疾患(Familial kidney disease)
・
髄鞘低形成(Hypo-/dysmyelinogenesis=Shaking Puppy syndrome)
・ 進行性網膜委縮症(Progressive retinal atrophy:PRA)
③コンフォメーションに関する疾患
犬種のスタンダードやコンフォメーションに直接関連する疾患です。これらの状態は多くの場合、犬種として正常であると受け入れられて一般的になっていますが、犬にとっては重大な身体的問題と不快感を引き起こしている場合があります。
身体的問題を引き起こす極端なコンフォメーションを避けて繁殖すべきです。
・
大動脈弁狭窄症(Aortic stenosis)
・ 眼瞼内反症(Entropion)
④その他の遺伝性疾患
散発的な報告のある遺伝性疾患です。そしてこの犬種において遺伝するでしょう。
・ フォンウィルブランド症(von Willebrand's
disease:vWD)
References:
Crook A, Hill B and Dawson S Canine
Inherited Disorders Database(www.upei.ca/cidd),
copyright 1998; Sir James Dunn Animal Welfare
Centre
(Atlantic Veterinary College, University of Prince Edward
Island,
Canada) and the Canadian Veterinary Medical
Association.
Canain Inherited
Disorders Databeseには記載されていませんが、バーニーズでは以下の遺伝性疾患も見られます。
・
門脈体循環シャント(Portosystemic shunt,Liver shunt)
・
腎臓形成不全、低形成(Renal Dysplasia)
・ 胃拡張・胃捻転(Bloat,
Gastric dilatation-volvulus : GDV )
・
汎骨炎(Panosteitis)
・ 変性性脊髄症(Degenerative
Myelopathy)
OFA,
GenSolでDNA検査が可能です。但し、バーニーズだけが持つSOD1B遺伝子の検査はGenSolのみです。
詳細お知りになりたい方はご連絡ください。
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