無菌性髄膜炎
髄膜炎は、脳と脊髄を保護する膜である髄膜の炎症を意味します。
髄膜炎のほとんどのケースはバクテリアまたはウイルスの感染が原因です。
しかしながら、いくつかのタイプが特定の犬種で発生しており、これらは遺伝ベースの疾患と考えられています。
免疫システムの異常は遺伝子の決定に左右されるものであろうという理由からです。
臨床的特徴(症状)
3~12ヶ月齢:発熱、首の痛み、不自然な歩き方
これらの症状は軽くなったり重くなったりするでしょう。
遺伝形式
判っていません。
診断
獣医師は病気の原因特定のため、血液検査と脳脊髄液(脊椎穿刺)のサンプルを採取するでしょう。
脊椎穿刺(全身麻酔の下で行われる)は、感染原因(敗血症による髄膜炎)があるかどうかを決定するために役立ちます。これは治療方針決定のための重要な要素です。
治療方法
多量の副腎皮質ホルモンを投与します。(2日毎に徐々に減らしていき、低用量にします)
6ヶ月間、低投与量で問題なければ、獣医師は治療のストップを提案するでしょう。
うまくいく場合もありますが、そうでない場合は生涯、低投与が必要でしょう。
繁殖について
罹患犬(affected
dog)を繁殖に使うべきではありません。
この症状の遺伝については少ししか知られていませんが、罹患犬(affected
dog)の両親や兄弟(姉妹)もまた、繁殖を避けるのがベストです。
References:
Crook A, Hill B and Dawson S Canine
Inherited Disorders Database(www.upei.ca/cidd), copyright 1998; Sir James Dunn Animal Welfare
Centre (Atlantic Veterinary
College, University of Prince Edward Island,
Canada) and
the Canadian Veterinary Medical Association.